PARAT NEWS

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みちのくのタクシードライバー
2019/11/18 PARAT NEWS

タクシードライバーと聞いて、「ロバートデニーロね」と連想する人は映画通。
「北上の地酒ね」と連想する人はネーティブ岩手。

1894年(明治27年)創業の喜久盛酒造、先代の急逝により弱冠30歳にして5代目となったスキンヘッドの若社長藤村卓也さん、東京でゲームデザイナーをしていただけに斬新。
別銘柄の電気菩薩といい新天地の市場開発力を備えた楽しみないいお酒である。

本社工場の最寄り駅は近鉄大阪上本町駅、この界隈は7歳から2Km離れた地から徒歩で通学していた。
上六と呼ばれた時代で、1979年に開発された駅前にあるハイハイタウン以前は戦後の闇市が開かれており、バラック立ての一杯飲み屋が軒を連ねていた。二十歳近くに初めて酒と小便臭が鼻を突く、おどろおどろした戦後に初めて足を踏み入れた。
安普請のカウンターにアルマイトのチロリに注がれた2級酒を置き、両手はカウンターの端を握り締め、口だけを酒器のへりに運ぶ、旨そうに音を立ててすする、至福の時を迎えるおじさん。
「中、あのおっさんアル中や」家業で鉄筋工事屋をしている友人が教えてくれた。
毎日見る職人から学んだようだ。

その面影が今もハイハイタウンに散見される。
ハッピーアワー生ビール、アジフライ各100円。
獺祭1杯350円、その他地酒も同じ値段か-50円。

ハイハイタウンのおでんバルにSPC部長と若手スタッフを呼び出す。
部長は岩手県北上市出身、9月から赴任したのだが怒涛の如くのメガサプライヤーからの受注に大わらわ。メガトン級の仕入先チョンボも収束に向かい「お疲れさん」も兼ねてのアウトサイドミーティング。

「大将!どうしてタクシードライバーをMENUに」

大阪は江戸時代の船便の関係で山形県とは交流があるが南部藩は豊臣大名として一時はつながりがあるが文化交流が無く、大阪人として馴染みが少ない。

「酒屋が美味しくて珍しいお酒がある言われたから置いてるだけや」
簡単明瞭、これが大阪や。

今尚、庶民の生活を支えた戦後の闇市は、大阪(梅田)駅、天満橋駅、阿倍野駅、野田阪神駅、布施駅、寺田町駅、難波駅周辺に名残を残す。

上六周辺は予備校銀座で、偏差値の高い高校も沢山あり、お寺、病院も目白押し。
隣接する大阪一住宅地価が高い真法院町界隈に高所得者が居を構える。

「水清ければ魚棲まず」
闇市後は今も、生きているを実感させ、人々がこぞって集まり群れを成す。
商売繁盛が生きる糧。

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