PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょ 経営は生死を分ける戦いである4 
2025/02/10 PARAT NEWS

「何度も渡米して対策したけど上手い事製品ができなくて

・・・、このまま飛行機落ちてくれへんかな」材料送りから金

型含むプレス一貫ラインで合理化設備を開発する会社

の社長、冗談言わない人が腹の底から漏れ聞こえる真情

の吐露。開発型メーカ社長が負う新しいものへの挑戦、高

き課題への挑戦が完遂(かんすい)した時の喜びを感じ寝

食を忘れ失敗しても猪突猛進する。失敗すれば奈落の

世界とわっかちゃいるけど止められない。

 

自分のアイデアとやる気でリスクを背負いながら一攫千金を

夢見る、これぞ起業家、創造する神様に惚れられた男達の

生き様、どうしようもない性(さが)を沢山見てきた。

 

この世界から足を洗う、「経営の蹉跌」により絶好の機会に

恵まれた。業務用洗剤やワックス、フロアマシンを製造販売

する会社からナカテックの残党5名と共に誘いを受けた。

当面の生活の糧を得て、帰社時に立ち飲み屋で安酒を煽

るお気軽さんの日々が始まった。

今まで最前線で経営していたから俺は「最強のサラリーマン

」と思い込みタイムカードを押すのだが、サラリーマンの世界は

そんなに甘くはなかった。良かれと思う行動はその会社にとっ

て、そこのオーナーにとって良しとは限らない。

 

「SAY YES」と請け負っても決裁権を持たないスタッフの一員

、決済の指示待ちをもって次に進む。新製品開発やいつでも

外部に出掛けたりする自由があったのだが、会社としては元経

営者をどのように使っていいのか難しい駒。契約も社員でなく

技術顧問で毎年の契約更新のようだった。

破産の傷が癒えてくるにつれ消えてしまったと思った「商い」に

対する情熱の炎を感じるようになってきた。

 

<人間万事塞翁が馬、意志の赴くまま1>

ナカテックでお世話になった設計事務所の社長が午年Oyaji

の尻(ケツ)を叩いてくれた。最強のサラリーマンとしての思いが

いとも簡単に壊れて行く。

無鉄砲だが意志さえあれば凌げる、そこに新たなる出会いに

よって商いが始まる。