PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょ 100年ロマン宣言「PARAT BIZ ROMAN」4 
2025/04/28 PARAT NEWS

大学発ベンチャーで起業した森本吉春和歌山大学名誉教授、

モアレ(干渉縞)現象を活用した測定方法で特許も取り、

JIS規格にも登録されたハイテク技術を有して13年間経営活動を

行ってきたがここにきて事業を残念した。

市場と出会わなかった「0→1」事業、原理的には1となったが

それから始まる実用面やマーケティング、ヒト、モノ、カネの遣り繰り

といった開発者がぶち当たる未知との遭遇の前に力が尽きた。

私財を投げ打って身も心もささげた事業だが、

目の前に立ちはだかる81歳という年齢。

しかし、脊柱管狭窄症を患いリハビリで歩けるようになったこの頃、

なんと雨風に見舞われた中で待たされ待たされての万博初日に

出向き、その翌日に急な坂道が続く鴨子坂を藤垣教授と歩い

て来られた気力と体力に感服。

この年齢の壁がなければ数々の失敗を糧事業は

必ず成功していたと確信する。

 

原理的には面白い工法であったが自動車品質を満足するもの

ではなく技術スタッフに「はんだ品質不良とチョコ停ゼロ」を

実現する工程能力が高いロボットの開発を指示した。

デンソーさんが欲しいという品質を有した工法開発が始まった。

手元資金は枯渇してきているがプロト機を2台製作し、3台目を

2009年1月東京ビッグサイトで開催されるネプコンジャパンに

出展することも決めた。

リーマンショックもあり年商7億円に迫った業績もなんと0.15億円

まで激減、そんな中、救世主が現れた、現CEOがPARATの

門を叩いたのだ。

雇用調整助成金をいただき出を制する遣り繰り、販売促進迄も

参画し危険な綱渡りを切り抜けてくれたのである。

 

喜ばしいことに初めての展示会では名刺も200枚近くいただき評

判は上場、困っていることは確かだが、全く売れない。

にわかな新規工法を鵜吞みしないはんだ付業界、

品質で苦労した人々の財部の紐は固い。

名刺を基に商社の協力を仰ぎ全国キャラバンも計画し、日本の津

々浦々に実機を運びデモも実施したが売れなかった。

ユーザはレーザーはんだ付に傾いており、

RZ工法を半信半疑で眺めている。

 

<100年ロマン宣言「PARAT BIZ ROMAN」5>

評判と売れるのには相関関係はない、必要でないと買ってくれない。

売れない連鎖に歯止めをかけたのが「困っていたんです、なんでもっと

早く来てくれなかったのですか」・・・・・・

やっと販売における「0→1」をクリア・・