PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょ ロマンの旅に待ち受ける聳(そび)え立つ壁1 
2025/05/12 PARAT NEWS

17年振りのデンソーとの取引が始まった。

ブランクの間は、昔お世話になった方々を訪ね、インドやタイと工場

を巡り自動車業界感が鈍らないように情報交換していた。

社会的背景には「電動化」「自動化」「コネクティッド」「シェアリン」

所謂CASE対応に迫られた100年に一度の大改革が自動車業界に

押し寄せて来ており「生きるか死ぬか」の闘いの幕開け時期と

重なっていた。言い換えればはんだ付を必要とする自動車部品が

飛躍的に増えて来る、まさに千載一遇のチャンス到来である。

 

市場は見えたが、具体的な受注から入金までの道筋を描き、注文

書を沢山いただかないと絵に描いた餅、腹の足しにもならない。

 

新製品市場における普及率を示すマーケティング理論である

イノベーター理論を基にした製品ラインナップ含めた販売戦略が

目に留まり、だよねと実践して行く事を決めた。

急進的で先取性を好む市場全体の2.5%である

イノベータ(革新者)需要、13.5%を占めるアーリーアダプタ(初期採用者)

需要がポイントであった。トレンドに敏感で、

必要な生産工法を常に求めている人々。自動車業界における

大きく聳(そび)える壁が実績、特にTOYOTAグループ内での

導入・生産実績なのである。新製品なので実績がないRZ工法。

だから数年間で千枚以上の名刺を集めたが展示会で一人でもい

いからイノベータとアーリーアダプタ生産技術者との出会い重要、

興味あるだけでは意味がない、一台でいいから採用され

生産ラインにラインアップされれば実績が付く。

販売から2年で目標が達成された、2年も掛かったのだが

「一意専心」更に34%のアーリーマジョリティー(前期追随者)・オピニオンリーダーを

押さえるためにアーリーアダプタの満足度を高める必要がある。

実績は少ないが販売当初から販売している有料サービスAnswerTest(はんだ付評価)が

功を奏したのだが、アーリーアダプタとアーリーマジョリティーの間には

大きな溝が横たわっている。アンサーテストは、はんだ付品質の工程能力を

求めるであるがそれだけでは満足してくれない、

安心して買える条件が他にも沢山あるのである。

<ロマンの旅に待ち受ける聳(そび)え立つ壁2>

安心条件の壁。

  1. 生産体制?
  2. 在庫体制?
  3. 機密保持?
  4. アフターサービス体制?

矢継ぎ早の要求に答えていかないとアーリーマジョリティーゾーンに

踏み込めないのである。