「10年前の3月にお会いしています」。
製品出荷前立ち合いに5名でご来社された
自動車部品メガサプライヤーの生産技術の
お一人。
東京ビッグサイトで開催された「NEPCON
ジャパン2013」にご来場されていた。
その当時は自動車メーカ所属であった、勿
論重要開拓顧客なのでTOPセールスマンと
してロックオン、古ぼけた海馬の奥の方に
仕舞われた埃まみれの倉庫から名刺を必
然的に見つけ出した。
「根拠のない自信をもて!」
ご来社いただいたミラクルATSUSHIさん
からいただいた面白ワード。
今までは「根拠のある自信」で技術者とし
て経営してきた。現場・現物で体験し、現
実を見て課題を抽出。解決のために科学的
根拠を元にした原理・原則で課題解決しな
がら商品開発してきたと思い込んできたが、
「ほんまかいな?」。
そう言えば、1995年にPARATを創業した
時や、2008年にRZはんだ付ロボット開発
に着手した時は成功体験や科学的根拠に乏
しかったが「Go &Go!イケイケ!」。
特に、2011年に、RZで第23回中小企業
優秀新技術新製品賞「優秀賞」受賞した際
に、主催者した受賞パーティーで「年商1
00億円を目指して」とスピーチし、グレー
ヘアの方々から小馬鹿にされた事を思い出
した。
「社長は株式会社エイヤーですね」と皮
肉を込めてCOOからつ突っ込まれる。
語気を荒げて「なんでやねん」と意味もな
く鸚鵡返しするのだが、よーく考えてみる
と「根拠のない自信」と「根拠のある自信
」を元にマーブル模様のような日々を送っ
ているがしゃあないやん。
「根拠のない自信をもて!」と言われても、
齢(よわい)を重ねると思い切ったことが
できなくなり経験値を元にしか前に進めな
くなる、そうなれば引退である。
ATSUSHIさんにいい言葉をプレゼントして
もらった。