PARATの株主総会が5月17日無事終えた。
CEOからの経営業績発表があり、
提出されたBS&PLを大株主、名誉顧問の名を汚さないように
眼鏡を額に上げながらじっくり数字を追った。
過去最高の売り上げと利益に目が眩む。
新CEO就任してのこの数字を計上できたことに
前CEOとして感謝の誠を捧げた。
販売額25億円を計上し、お客様から30億円までの
ご依頼に応える体制は整った。
これも偏(ひとへ)に「ロマンの旅に待ち受ける聳(そび)え立つ壁」を
越える事が出来たからだ。
当時、TOYOTAグループのTier1メーカのすでに早期退職された
半田和彦さんからの「社長、これ不良品でない素晴らしい工法や」
と衝撃的なお褒めの言葉をいただいた事や、
同じくデンソーグループからもはんだ付品質
に関する好結果がもたらされたからようやく
最低限の品質の壁を越えられたと安堵したことが思い出される。
経営者の喜びは常に束の間、品質の壁の次にやってくる
織りなす壁の数々、五十路半ばだったがまだまだ
現実と向き合う体力と気力が残されていた。
経営のパートナーとして経理・労務の実務をこなしながら
財務戦略、販売企画と八面六臂の働きをみせた現CEOが
枕を高くして寝られるように四つの課題への
解決策を投げかけて来た。
- 生産体制!
- 在庫体制!
- 機密保持!
- アフターサービス体制?
長きに渡りお客様の生産課題を装置を通して
解決してきた職人経営者として課題を共有できる
パートナーは力強い。方針を立て、科学的に
数値建てできれば時が解決する。
ここで重要なのは内部で急拵(こしら)えでは揃えられない
ものづくりの内製化、パートナー企業との連携が
最重要課題として浮かび上がる。
しかし、販売計画が立てられないと
良好なパートナー関係が構築できない。
在庫も視野に入れ、寝かせた物の資金計画も同時進行、
秘密・機密情報漏洩も気になって仕方ない。
日本の経済を支えてきた一流企業の戦士達は、
PARAT信頼できるが安定供給メーカとして信用を
確信をもって認めていないと自覚していた。
不安なる矢継ぎ早の要求に答えていかないと
アーリーマジョリティーゾーンに踏み込めないのである。
<ロマンの旅に待ち受ける聳(そび)え立つ壁3>
ノズル式のはんだ付けロボットの需要が見てきた、
市場の関心が集まれば脇を固める必要に迫られる。
苦労を事業化した、無にはしてはいけないので知財での
防御を当初から始めていた・・が。