ガレージに中古機械を設置し、中2階を大工仕事で
内製化し事務所を作った。創業当時は、改造工事の請負
から商いが始まったわけであるが、セピア色の思い出は
懐かしく思いたいが戻りたくはない。今や都心に3拠点、
2026年中には第4拠点を竣工させる、これも時代の流れ。
何故都心か?
簡単である、「千客万来」、人が集まるから商いが始まる。
愚直に国内でものづくりしておれば仕事はある、
しかし、問題はお客様が満足するQCDを供給するにはそれなりの
スタッフが必要、募集するには求人母数が大きい都心が
有利なのは火を見るよりも明らか。ものづくりのメッカ東大阪と
言われていたが今やちょい不便なベッドタウン。
成長を支えてくれたスタッフとの出会いは大阪市内に
出てきたからこそであり、今がある。
拠点名は、それぞれ梅田本社、中津LOGIX、上町テクニカルセンター。
第四拠点オフィスのデザインをしている関係でネーミングをCEOに質した。
飲み過ぎて疲れていたのだろう「塚口ファブリーズ」 と
聞こえたので鸚鵡返しにNGとした。数日後、再び質したところ
「ファブリカで問題ありますか」と返ってきた。
ネットでググるとスペイン語やイタリア語であることが分かった。
生産するためのメカニズムやシステムを示す用語か、生産管
理の拠点とし土地取得したCEOの真の狙いが明確となった。
ネーミングが持つ意味合いに思わず膝を打つ。
正式名称が「Tsukaguchi RZ Fabrica」に決まった。
「まさかファブリーズって聞き間違えたのではないですね」
「そんなわけないやろ」
「それ消臭剤ですよ」
「・・・・・・・・・・」
飲み過ぎで耳の機能が屈折していたのだろうと自分に言い
聞かせ何食わぬ顔で疑念を消臭。
<100億円宣言が持つ意味合い4>
RZ工法が車載部品のメガサプライヤーに認められた。
経験則から拠点を都心にシフトし、生産性を上げるために3拠点
と拡大してきた結果が年商25億円、市場は今以上に拡大
することが見えている・・・・・・・・。
経営は評論でない。
更なるヒト・モノ・カネ・情報を得るビジョンと行動が
求められていた・・・・・。