PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょparatnews220613 浮世を映し出すタクシー
2022/06/13 PARAT NEWS

2022**PARATウイクリーハプニング**2022

 

「お釣りはお納め下さい、楽しいひと

時をありがとうございます」

 

キタで野暮用があり、サラリーマンの

味方ガード下の新梅田食堂街で

池田の地酒「呉春」で初鰹を嗜む。

今から1時間の道のりのエネルギー

を蓄え、いざ!JR大阪駅へ。

 

「やっぱすきやねん」のメロディーが流

れる大阪環状線のホームに人が溢

れ立錐の余地がない、西九条で人

身事故、この日常が悲しい。

地下鉄御堂筋線でなんばまで出る

ことにした。

阪急百貨店前の交差点で乗客を

下車させているタクシーを発見、地

元のワンコインタクシーである。

信号の赤は変わらないが、心変わり。

 

「五月橋まで」

「?えっ?もう一度」

「運転手さんがいつも通勤している

跨線橋ですよ」

大阪駅からまさか八尾まで乗車す

ると思っていなかったサプライズ。

「景気悪いんで助かります」

 

阪神高速の水走で降り、国道170

号線、通称外環状線を南下。

数年ぶりに通る国道が薄暗い、いく

つかのレストランは何処へ?

 

「実はつい最近まで飲食店を経営

していまして」

コロナで店仕舞いしたようだ。

「・・・・・」

「その前は、アパレル関係にいたんで

すが、ユニクロにやられまして」

度重なる不運「・・・・・」

「うっ」胸に迫るものが。

 

浮世を映し出すタクシー。

 

よたよたしていたが、ずーーと真っ直

ぐ40年近く経営者として歩んできた

と思っていたが、振り返るとこの方の

ように相当曲がりくねった道だったの

かもしれない。

ただ、今は運よく、あがきながらだが

事業が好調なだけなんだ。

 

丁寧な言葉遣いと、気遣いする紳

士に同舟相救う(どうしゅうあいすく

う)。

 

気持ちばかりのエールを送り、気持

ちよく涙目で自宅に吸い込まれる。

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